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【連続講座】福島の復興支援―顔の見える米作り(2/25)

2/25に「福島の復興支援―顔の見える米作り」のお話会、終了しました。

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多数のご参加ありがとうございました。

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今回は天栄村の農業振興課の吉成さんに来て頂き、福島の有機農家が原発事故後の
現実と向き合いながらどう農業に取り組んでいるのかというお話を聞きました。

まず桜映画社製作のDVD、天栄米栽培研究会の「米の放射能汚染ゼロへの挑戦」を観る。
(取り組みがコンパクトにまとめられていてとてもわかりやすかった。)

元々、天栄村のお米は最初は生産も低迷。過疎化の問題にも直面。

そんななか、吉成さんの「うまい米をつくろう!」の呼びかけに生産者達が集まり
天栄米研究会の試行錯誤がはじまる。

コンクールにも出品。これで生産者としてのプライドや自覚が生まれたと。

米食味コンクール国際大会で3年連続で金賞。また他の出品者も入賞。

そんな中で起きた原発事故。
県下では有機のキャベツ農家、酪農家が相次いで自殺。
事故当時、空間線量5mSv/h。作付けする土地の土壌汚染は約1200Bq/kg。
絶望的な空気の中、吉成さんが「俺がND(未検出)の米を作れるようにする。やろう!」と。
新しい研究、試行錯誤がはじまる。

カリウム、ゼオライトをまき、プルシアンブルーも試したくさんの試行錯誤の末、収穫された米は10Bq/kgの限界値以下だった。
それで出た数値は昨年の古米の数値と変わらない。
つまり昨年と同じコンディションの米を作ることに成功した。

今年はカリウム、ゼオライト、プルシアンブルー、汚染が予想される湧水をどうコントロールするかの研究を
並行してやっていくとのこと。

原発事故の起きた県での取り組みの結果、まだ研究の余地はあるにしても結果がでたことはとても明るい話題。

「食べて応援」と言われるけど、私は線量計測もされずなんの対策もされない食品を食べるつもりはない。
でもこういう農家なら積極的に応援したくなりました。

最後に質疑で質問してみた。
「事故当初、〈俺がND(未検出)の米を作れるようにする。やろう!〉と言い切れた自信は根拠がなきゃ言えない。ほんとにすごいと。」
吉成さん「そんな自信も根拠もなかった。そうでも言わなければ・・・そうでも言わなければ彼らは首をくくっていた・・・」
と声をつまらせて言ってた。

こんな人たちを応援したいと思いました。

ここで宣伝。天栄村では「田んぼのパートナー制度」をやっています。
全国に名の知れた天栄米を美味しくいただけて田んぼの再生と研究にも協力できるプロジェクト!
生産者のみなさんとつながれます!

「田んぼのパートナー制度」

げん
[掲載日 2012/03/01] カテゴリ :イベント トラックバック(0) コメント(0)
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